こんにちは、kinacondaです。
今回は、英語学習という堅いテーマを超えて、僕が留学していた英国の文化についてお話したいと思います。
まず、みなさん、イギリスと言われて何を思い浮かべるでしょうか?
サッカー? パブ? アフタヌーンティー? それともマ○イ料理?(笑)
実は、それらと並んでイギリス人が誇る文化があります。
それは、今日ご紹介するコメディドラマです。
今回は、僕が特に留学中ハマっていたオススメコメディ三点についてお伝えしていきます。
【kinaconda厳選】UKコメディドラマ3点
I’m Alan Partridge
まずはイギリス人のバイブルとも言える作品から。
その愛され振りは、ほぼどの年代の人に聞いてみても、「あれ以上のコメディはない」と言わしめるほど。
僕にとっては、渡英後最初にトライしたイギリスコメディで、正に扉を開くきっかけとなった思い出深い作品です。
キャスティング
主演は Steve Coogan(スティーブ・クーガン)。
ハリウッドにも進出している俳優なので、イギリスドラマに馴染みのない方でもご存知かもしれません。
過去にはジャッキーチェンやシュワちゃんも出演している80デイズだったり、直近では僕たちのラストステージにも出演していますね。
80デイズ 【字幕・吹替え】ジャッキー・チェン【中古】【洋画】中古DVD
ストーリー
元有名キャスターの主人公が、看板番組の降板を機に落ちぶれていく様が描かれています。
過去の名声にしがみつくあまり、新しい環境でも様々な屈辱や惨劇に遭遇していく、中年男性の虚しい物語ですね。
そして「バイブル」と言っちゃうくらいですから、これぞイギリスのユーモア、という以下二点の要素に満ち溢れています。
- Sarcastic(皮肉っぽい)
- Painful(痛々しい)
そんな悲惨なストーリーがイギリスの看板作品?と思われた方もいるかもしれません。
そもそもイギリス人は、華々しい展開や、いわゆるロッキーのような一生懸命努力して成功する姿があまり好きじゃないんですね(笑)
よって、こういった堕落劇や惨劇を好み、またそれらを上手く笑いに転換する物ほど評価します。
そういう意味では、松本人志さんのお笑いにも通ずるものがありますね。
人間味溢れる作品、というとよりイメージしやすいかもしれません。
高いプライドがこどごとく仇になる各シーンに、きっと妙な親近感を覚えることでしょう。
英語レベル
せっかくの古典的作品を存分に楽しむ上で、どうしても英語の壁が気になるかと思いますが、ご安心ください。
このドラマは、まず主人公がキャスターの設定ゆえ、非常に綺麗な発音をしますし、スピードもそこまで速くありません。
つまり初級者にもってこいの作品です。
なおかつ、英語字幕が対応されているので、万が一聴き取りづらい場合も、字幕で確認しながら楽しむことができます。
美しいイギリス英語に触れながら、英国ユーモアの象徴を知る、
その意味で、英国生活を志す方にはマスト作品といっても過言ではないでしょう。
幾つかシリーズが出されていますが、今回は、その中でも特におさえておきたい初期2シリーズを以下に紹介します。
PEEP SHOW
次は、イギリス人に“clever”なコメディと評される”PEEP SHOW“を紹介します。
日本語に意訳すると、「秀逸な笑い」とでもいいましょうか。
留学当時、DVDが擦り切れるほど見た大好きな作品です。
Peep Show Complete Boxset series 1-9 [UK import, region 2 PAL format]
キャスティング
主役を務めるのはRobert Webb とDavid Mitchellの二人です。
彼らは、ケンブリッジ大学時代に知り合い、そのままプロになってからも幾つかの作品で共演しています。
日本だと、ダウンタウンやFUJIWARAのように、学生時代に友達だった二人がそのままコンビを組むような感じですかね。
蛇足ですが、イギリスではコメディが比較的敷居の高い世界とされていて、オックスフォードやケンブリッジ出身のコメディアンが多く活躍しています。
ストーリー
中身に関しては、基本的にこちらも“painful”な要素に満ちあふれた作品になります。
全くタイプの違うルームメイトの二人が(イギリスでは、家賃が高く社会人でもルームシェアが普通)、
時には協力し合い、また時には裏切りに近い衝突を繰り返しながら、真実の愛を求めて擦った揉んだしていくといった内容です。
一方は恋に不器用な金融エリート、もう一方は奔放でなかなか定職に就こうとしないミュージシャン。
そりゃ合うわけがないのですが、ある面ではちょうどよく穴埋めし合っていたり・・
お互い幾度と出会いに遭遇しますが、いつも上手くいきそうになったところで急展開が待っています。
英語レベル
英語の方は、前後で紹介した作品のちょうど中間といったところでしょうか。(わかりづらいすねw)
僕自身は、このドラマこそが、現地での最良の教科書になりました。
というのも、フォーマルすぎず、若者言葉過ぎず、より汎用的な現地の英語が使われているからです。
このドラマで使われる表現をマスターできれば、現地でのパブトークや日常会話で困ることはほぼないでしょう。
この作品に関しては、ぜひ全シリーズを見ていただきたいですね。
一時中断を挟みながらも約10年連載され、数年前に第9シリーズをもって終了となってしまいました(涙)
個人的には、今でも復活を強く願っています!
Peep Show Complete Boxset series 1-9 [UK import, region 2 PAL format]
The Inbetweeners
最後は、どちらかというと若者向けの作品になります。
ちょうど僕が留学していた10年前くらいに放送されていて、後に映画化もされた人気ドラマです。
The Inbetweeners Complete Collection [DVD] by imon Bird
キャスティング
主演はここ数年イギリスでも人気の高い以下の若手俳優四人です。
- Simon Bird
- Joe Thomas
- James Buckley
- Blake Harrison
特にSimon Birdは、今尚10年近く続いている、Friday Night Dinnerにも出演していますね。
Friday Night Dinner series 1-5 [UK import, region 2 PAL format]
ストーリー
端的にストーリーを表すと、以前嵐の二宮君や山ピー、小栗旬さんらが出演していた『Stand Up!!』のイギリス版です。
普通の地元の高校に通う冴えない、モテない四人組の青春恋物語、というと響きが良すぎますかね(笑)
基本間抜けで噛み合わない四人組ゆえトラブルが尽きないのですが、時に結束して、それぞれの恋に奮闘していきます(で、結果いつも上手くいかないw)
「もうなんでそんなドジかますの!」と思う場面が多々ありますが、
その意味でも惨劇から笑いと感情移入をもたらすこれまたイギリスらしいコメディだと思います。
英語レベル
このドラマの英語レベルは、少々難易度が高いです。
話すスピードもその他二点より断然速い上に、若者の間だけで使われる独特な表現やスラングが数多く出てくるからです。
ただ、こちらも幸いなことに英語字幕が対応されているので、しばらくはそちらに頼らざるをえないでしょう。
逆に言うと、このドラマを不自由なく聴き取れるようになれば、もうほぼ全てのドラマ・映画が字幕無しで見れると思って大丈夫です。
ほぼネイティブに近いリスニング力を身につけ、且つ現地で「ホットな」表現まで知ることができるので、どんなネイティブとの会話にも自信を持って入り込んでいくことができるでしょう。
何度も見てその度に爆笑しながら、気がついたらネイティブレベルの英語力を身につけられる、
そんな最高の教材です。
The Inbetweeners Complete Collection [DVD] by imon Bird
まとめ
以上三点、いかがだったでしょうか?
それぞれどんな作品か、簡単に把握しておきたい、という場合は、事前にYouTubeで視聴してみるのをオススメします。
最初にご紹介した”I’m Alan Partridge”以外は、ほぼ全てのシリーズが直近で視聴可能でした。(既に削除されていたらごめんなさい)
アメリカの有名コメディ、『フルハウス』系に馴染みがある方には、
大きなリアクションが少ない一方、皮肉っぽい言葉数の多さで最初は違和感を感じるかもしれません。
でも、その独特で巧みな表現で視聴者の笑いのツボを刺激し、妙な陰湿さでつい笑いを誘発するイギリスのユーモアを、ぜひ体感してみてください。
ではまた。
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