こんにちは、kinacondaです。
前回は、長々とコンサルファームで戦っていくために必要なスキルについてお話しました。
そちらをご覧になっていただいた方で、おそらくこう思われた方もいたのではないでしょうか。
「そうは言ってもあなた一人だけの体験談だけじゃ心もとないよ」
今回は、そう思われる方に、より深くコンサルについて知っていただくための参考書籍をご紹介いたします。
【厳選3冊】コンサルを深く知る本
今回ご紹介する本は、それぞれ、コンサル業界のトップに昇りつめた方々によって書かれた書籍になります。
多くの書籍がありますが、以下三つの観点で、特に印象深かったものをご紹介していきます。
- コンサルタントのあるべき姿
- コンサルファームの文化
- コンサルタントの働き方
A. コンサルタントのあるべき姿
大手外資系戦略ファームで、30代後半にしてパートナーまで昇りつめた方が書かれた本です。
「高級派遣社員」と揶揄されるコンサル業界の現状を踏まえ、コンサルを使う企業向けに、有能なコンサルタントとそうでないコンサルタントを見分ける方法を説明しています。
具体的にどういう質問を振ればそのコンサルタントが無能と判断できるか、ということが書かれているので、
裏を返すとコンサルタント側が「何を知っているべきか」、「どういう視点をもっているべきか」ということが理解できます。
僕個人が特に納得した点は、もう従来の課題解決のスキルだけでは不十分で、まず業界構造を理解していないと話にならない、という部分ですね。
コンサルが今ほど「大衆化」される前の時代にご活躍された方だけあって、さすがに求める基準が高いかな、と全体を通して僕自身は感じました。
でも、それだけのことをクライアントが期待しているのも事実ですので、コンサルタントが要求がされる水準を知ると同時に、コンサルとしての心構えをもつ、という点でも必読と言える一書です。
いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く「10の質問」 [ 長谷部 智也 ]
B. コンサルファームの文化
こちらは、元アクセンチュア社長の自伝に近い書籍です。
そのストーリーの中で、いわゆる「コンサル=激務」真っ只中の時代の光景が描かれています。
なぜ、著者がコンサルの仕事にのめりこんでいったのか、なぜコンサルの多くがそういう働き方になってしまうのか、
本を読み進めていく中で、その理由に気づくことでしょう。
中には著者の豪快なプライベートの話も出てきますが、それ以上に、巨額のシステム開発案件を強力に推し進めていく様が強く印象に残っています。
やはり、当時の方々のそういった推進力とタフネスさが、今こうしてコンサルが高い評価を得る職業になった理由なんだと感じました。
現在はそのような働き方もだいぶ減ってきましたが、中にいる人達、特にその時代を生き抜いてきたトップ層の思考は、あまり変わってないのかな、と個人的には感じます。
その意味で、コンサルファームの「文化」を知りたい、という方には非常に興味深い一冊です。