こんにちは、kinacondaです。
以前、コンサルの内情についてお話しました。
読んでいただいた方にとっては、やはり上司のパワハラ部分が一番気になったのではないでしょうか。
最近メディアが過剰に取り扱う背景もあり、コンサルに限らず、あらゆる職場でパワハラへの監視は厳しくなっていると思います。
それでもなお、上司の乱暴な扱いに苦しんでいる人は多くいるはずです。
そこで今回は、僕自身の経験を踏まえ、パワハラを受けた時に即逃げるべき理由についてお話したいと思います。
パワハラで傷つくのはメンタルだけじゃない
率直に言うと、自分がパワハラされているかな、と感じているのであれば、一刻も早くそこから脱出すべきです。
なぜなら、パワハラによって、メンタルへのダメージだけではなく、あなたのスキルの低下も招いてしまうからです。
僕自身、コンサル時代、一度だけひどいパワハラ上司に当たってしまったことがあります。
彼のパワハラぶりは社内でも有名で、過去に何度と若手を休職、退職に追い込んだというほどです。
そんな彼の下で働いた結果僕がどうなったか、以下で詳しくお伝えしていきます。
①上手く話せなくなる
最も大きな変化がこれでした。
それまでの僕は、営業でそこそこ結果を出し、プレゼン力には自信がある方でした。
でも、その上司とのレビューで毎度罵倒されるうちに、発言するのにひどく神経質になってしまったのです。
結果、「また怒鳴られるのでは」という恐怖からおどおどと話すようになってしまい、端的且つ明快に話すことができなくなってしまいました。
そうなると、何を言いたいのかがわかりづらくなり、余計その上司をイライラさせ更に怒られる悪循環です。
それからしばらくは、何も余計なことを話さず、ただひたすらにカタツムリ状態といった感じでした。
でも最も苦しかったのが、その後遺症です。
なんとか任期を終えて別のプロジェクトに配属してからも、当時植え付けられた恐怖感を簡単に払拭することができず、しばらく話すことを避けていました。
その後徐々に回復してきたものの、現職にいても尚、当時ついてしまった噛み癖や少し回りくどくなってしまう言い方を完全に克服できていません。
四年越しにまた営業もするようになりましたが、まだまだバリバリやってた頃に戻れていないな、という歯がゆさの中で今も闘っているところです。
自分にとってはもう遠い過去に感じても、それくらい無意識に尾を引いてしまうんだ、ということを、ぜひ知っていただたいです。
②ケアレスミスを繰り返す
話すことだけではなく、やはりその恐怖心は他の作業全般にも影響します。
一番ショックだったのは、「絶対に○○をチェックしてから展開」などとPCに付箋を貼っていても、それを忘れてしまった時です。
おそらく、過剰な恐怖心のせいで、何等か脳の感覚が飛んでしまったのでしょう。
当然、その後の結末はみなさんのご想像の通りです。
そして「次こそは。。」と自分に念を押すものの、そう力むほどまた同じことを繰り返してしまいます。
今になって思うと、実は、その時点で既に鬱だったのかもしれませんね。
正直、どう途中離脱せずにやり切ったのか、自分でもあまり記憶がありません。
それくらい、頭が正常に機能していなかったのだと思います。
ここで強調したいことは、自分自身でも「なんでこんなミスを?!」ということが続いた場合は、ほぼ赤に近い黄色信号だということです。
③負け犬根性がつく
これは以前同じような話をtweetしたのですが、一番厄介な事象かもしれないですね。
「自分の頭で考えて行動したことが、上司の気に入らない結果になって叱られることがあんまり多いものだから、全部指示してもらうことに決めただけなのだ。」
コンサル転職直後を思い出した…汗
指導のキモは「何を教えないか」。“自分で考えて動く部下”の育て方|新R25 https://t.co/I2F3C3eYMn
— kinaconda@下町民 (@kinaconda) July 31, 2019
人間、何をしても罵倒されたり、人格否定を繰り返されると、色んなことを諦めてしまうようになります。
僕の場合、コンサルとして最もあるまじき、思考することをやめてしまいました。
「どうせまた怒られる」「どうせまたむちゃくちゃに否定されんだから、最初から適当にやろう」
そういう負け犬根性が、いつの間にか芽生えてしまったのです。
自分にとっては、最大限の自己防御だったのかもしれません。
散々怒鳴られた後には上司も呆れて答えを教えるので、その場を凌ぐという意味では正解でした。
でも、自己成長、という観点では0点ですよね。
そもそも頭を使おうとしないなど、コンサル以前にビジネスマンとしてオワコンです。
もし、「自分が傷つかないように」というのを最優先に行動選択するようになっていたら、そこで何のためにその仕事をしているか自問してみてください。
次にとるべきアクションが、そのままじっと耐え続けることでないと気づくはずです。
「耐えることでメンタルが鍛えられる」は幻想。それ以上に失うものがある
以上、パワハラを受けた際に即刻逃げるべき理由をお話ししてきました。
以前もお伝えした通り、これからの時代、何より優先すべきは自分のスキルの向上です。
よく、「それに耐え続けてメンタルが鍛えられる」と豪語する方がいますが、それは大抵そこにしがみついている人の自己正当化理論です。
確かに一定打たれ強くはなるでしょうし、それが無意味と否定する気はありません。
でも世の中が僕らに求める提供価値は、その打たれ強さなのでしょうか?
求められているのは、あなたのアイデア、あなたの技術、あなたの知識なはずです。
今いる環境がそれらの吸収/向上を阻害するのであれば、一刻も早く動くべきです。
少なくとも、当時の僕に自分を磨いたりする精神的余裕はありませんでした。
何か新しいものを吸収したり、今あるスキルを磨くにも、心に一定の余白が必要なのです。
みなさんも、自分がしっかり市場で生き残っていくため、あるいは好きなことで生活していくために、
もう少し自分自身をかわいがっていきましょう。
わけのわからないパワハラ上司に邪魔されている場合ではないのです。
今回の僕の経験談が、みなさんの決断の一助になることを願っています。
ではまた。